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富山発金沢方面ゆき鈍行列車

富山とその周辺で見つけた、乗り物の話を書いていきます。

若桜鉄道ED30-1

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ED30-1は北陸鉄道石川総線における貨物輸送力増強を目的とし、昭和29年に製造された。
国鉄との連絡輸送などが終了すると活躍場を失い、以後ラッセルヘッドを装備して除雪用となった。
とはいえモーターカーがいるほか余剰となった機関車を2両も抱えておくのはよろしくなかったようで、ED30-1は2010年を持って廃車となった。
晩年はほくてつまつりでの人気者であった。
廃車当時いろいろなところから車両を集めていた北陸ロジティクスを経由し、ED30-1ははるか遠く鳥取県若桜鉄道へとその場を移した。
若桜鉄道は国鉄路線を第三セクター転換したところで、いろいろと車両を集めて町おこしをしていることで知られている。
近年ではかなり気合の入ったSL列車を運行し、全国から人を集めた。
車両保存の観点だけでなく、町おこしと言う点でも注目の高い鉄道である。
若桜鉄道13キロのなかに、隼駅がある。
とりたてて何かあった駅と言うわけではないが、スズキの出しているバイク「隼」にまつわり、ライダーが訪れるようになった。
それがきっかけでライダーハウスとしてムーンライト用12系客車を設置し、その機関車役にED30が抜擢されたようだ。
若桜鉄道は非電化路線で、そのうえ相手が国鉄客車とED30にはまったくミスマッチであるが、貰い手がいるのは良い事だ。
鉄道車両は古くからライダーハウスとして用いられてきたが、このごろの新設は24系や14系のブルトレ用が多いように感じる。
経営は楽でなく、よく消えていくので今後に注目したいところである。


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調べないとわからなかったが、DD16などの保存は若桜鉄道が受け持っているものの、ED30などが絡むライダーハウスの運営はボランティア団体がおこなっている。
なので若桜鉄道の公式ページにはでてこない。
運営団体「隼駅を守る会」はHPとブログを運営しているが、手っ取り早くわかるのはブログのほうである。
営業時刻などがトップページに書いていないが、雑誌などを参照すると、ボランティアが詰めているのは土日の昼間のようだ。
このときに申し出ればED30と12系を見学できるという。
維持費としてED30は100円、12系は200円(夜間1000円)を募っている。
土日の夜間ライダーハウスとして使用する場合は10日前までに駅へ連絡をする必要があるという。

ED30の保存状態であるが、とてもよろしいというわけではない。
2010年ごろまだ比較的光沢があった車体はすっかりつや消しになっており、雨だれもある。
コケが生えているところもあり、保存するなら塗り替えが必要な時期が近づいていることを示している。
一応はがれたところを補修したと思しき跡があるので、放置と言うわけではない。
ボランティアが5年間保存している車両としてはよいほうである。
車体の銘板は外したのか印刷品を貼ってあるのか元とは異なる状態だ。
FS342は銘板なども残ったままきれいなものである。
北鉄工場における全検のシールは現存しており、16-12を示している。
無線アンテナなど、末期の姿をしっかり残しているが、スノープロウがないので見慣れた人にはむしろ新鮮である。
展示のため旧貨物側線へ改めてレールを敷いており、車両はそこに設置されている。
ただしED30はホームからはみ出ているので、見学するときはデッキから上るようだ。
無論本線とは接続していない。
12系との開放てこは針金で固定してある。
ED30より遅れてやってきた12系は補修もあってかきれいなほうである。

ED30ではオーナー募集をしているようで、1口1000円から受け付けている。
5口募金すると車内に名前を貼ってくれるようだ。
駅が営業しているときに声を掛けるといいらしい。

隼駅は金沢駅から鉄路で400km越あり、気軽に行ける場所ではないが、石川線一筋で活躍したED30-1の進展地での活躍を願ってやまない。

撮影日 2015年07月18日(すべて)
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  1. 2015/07/18(土) 23:40:47|
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