七尾駅のホームには、33kgレールと呼ばれるロシア製の古レールが保存されている。
かつて日露戦争の折に、見返り品として手に入れたレールである。
解説によれば国鉄のうち唯一七尾線のみに使われていたという。
明治38年に手に入れたものが大正3年の七尾線敷設で全線に使われたというのはなんともな話だが、ともかく昭和49年まで使用されていた。
このレールはその最後の生き残りということである。
七尾線は決して新しいレールばかりではなく、古レールを転用して敷設された路盤が結構あり、能登線などもそれであった。
長さは8mで重量は33.48kgである。
60ポンドレールなら27kgだがなんとも微妙な重さだ。
ロシア帝国的には2プードといったところか。
日本の古いレールはもっぱら欧州やアメリカ製で、ロシア製というのは非常に珍しい。
撮影日 2018年09月09日
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- 2018/09/13(木) 21:36:40|
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